バイオテレメトリー(追跡調査)

発信機をアオウミガメに装着し追跡することで、回遊経路、回遊行動の解明を行います。主な発信機にはアルゴス発信機、小型電波発信機があり、この送信機に、水深計、水温計、速度計、加速度計、照度計等のセンサーを内臓し、情報を読み取り解析します。

アルゴス発信機

人工衛星によるデータ収集・測位システムです。アルゴスは米国とフランスの協力により開発され、1979年以来、様々な回遊生物、漂流物などに装着されています。「アルゴス」とはギリシャ神話に出てくる「100の眼を持つ怪物」のことです。アルゴス送信機を搭載した物体は、最小100mの精度でその位置データが得られます。

小型電波発信機

ふ化稚ガメは入海後、波に対して直角に泳ぎ、3日3晩泳ぎ続け、潮目に到達します。この事を「フレンジ」と言います。1993年の調査結果から、約40時間で80km移動し、その遊泳速度は1.9km/hである事が分かりました。

どんなことが分かったの?

アオウミガメに送信機を装着する事で、産卵後に生息海域へ向かって泳いでいる様子をほぼリアルタイムに見ることができました。2003年8月には当時国立極地研究所生物部門に在籍していた佐藤克文さん(現東京大学海洋研究所国際沿岸海洋研究センター 沿岸保全分野)との共同研究により、2頭のアオウミガメの追跡調査を行い、現在もその回遊経路を見ることができます。その時使用した発信機には水温、流速、水深センサーが内臓され、多くのデータの収集ができました(※送信機はエポキシ系接着剤で固定されていますが、しばらくすると剥がれ落ちます)。
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